賃貸でもここまでスマートホーム化できる。工事なしでできる自動化と予算を整理
帰宅する少し前にエアコンをつける。寝る前に照明を消す。朝になるとカーテンが開く。こうした暮らしは、家を建てたり大きな工事をしたりしなくても、一部なら今ある家電へ後付けできます。とはいえ、便利そうな機器を全部そろえる必要はありません。賃貸で何ができ、何にいくらかかり、どこから始めると無駄が少ないのかを整理します。
賃貸で変えられるのは「家電そのもの」より「毎日の操作」
スマートホームというと照明やエアコンを全部買い替える印象があります。でも工事なしで始める場合は、いま使っている家電の操作を代わりに行う方法が中心です。
今ある赤外線リモコン式エアコンを、家の中に置いたスマートリモコン経由でスマホから操作。帰宅時間が読みにくい人に。
赤外線対応の照明ならスマートリモコン。壁の物理スイッチしかなければ、押す動作を代行する機器を検討。
レールに後付けする開閉機器なら、毎朝窓まで行く手間を減らせます。片開き・両開きで必要台数が変わります。
温湿度を測れる機器とハブがあれば外出先から確認する選択肢も。ペットの留守番なら、温度の実測と遠隔操作を分けて考えます。
便利さは「スマホで操作できること」そのものより、毎日繰り返していた作業や、帰宅してからの待ち時間が減ることにあります。反対に、リモコンが手元にあり、操作するのが苦でないなら、機器を増やさない方がラクです。
何をしたいかで、必要な機器は違う
スマートリモコン(ハブ)
エアコンやテレビ、対応する照明のリモコン操作をまとめるもの。たとえばSwitchBot ハブミニ(Matter対応)は公式通常表示5,980円(税込)。家電側のリモコン方式・型番への対応を先に確認します。
指ロボット型のボタン操作機器
SwitchBot ボットは壁のスイッチなどを実際に押す機器。公式通常表示5,480円(税込)。タッチパネルには対応しません。単体での操作と、外出先からの遠隔操作に必要なハブ構成は別に考えます。
レール取り付け型の開閉機器
SwitchBot カーテン3は公式通常表示1台8,980円(税込)。工事・配線なしでレールに後付けできますが、レール形状と片開き・両開きの確認が必要。外出先からの操作や他機器との連携をする場合はハブの条件も確認します。
スマートプラグ
SwitchBot プラグミニは公式通常表示1,980円(税込)。対応する照明などの電源供給を制御します。ただし、コンセントの電源を入れたときに家電が復帰するかは機器次第。電気ストーブなどの電熱器は火災につながる危険があるため、スマートプラグには接続しない方が安全です。
予算別に考えると、最初の一歩が決めやすい
以下は2026年10月14日に確認したメーカー公式の通常表示価格を足した構成例です。セール価格や送料、家にあるWi-Fi・電源設備は含めていません。必要な台数・対応製品・追加アクセサリによって変わります。
| 予算・構成例 | できること | 向いている人 |
|---|---|---|
| 0円今のタイマー・リモコンを使う | エアコンやテレビの既存機能で十分な操作を続ける | 追加するほどの不便がまだない |
| 1,980円プラグミニ×1 | 安全条件を満たす対応家電の電源供給を遠隔操作 | 特定の照明等を1つだけ操作したい |
| 5,980円ハブミニ(Matter対応)×1 | 対応する赤外線家電をスマホから操作 | エアコンなど既存リモコンをまとめたい |
| 11,460円ハブミニ+ボット×1 | 赤外線家電に加え、対応する物理スイッチを遠隔操作 | 壁のボタンも外から押したい |
| 23,940円ハブミニ+カーテン3×2 | 両開きカーテンの開閉と対応家電の操作を組み合わせる | 朝のカーテン開閉を日課から外したい |
参考:SwitchBot日本公式掲載価格・2026年10月14日確認。セット販売・キャンペーン価格ではありません。カーテンは窓とレール形状によって構成が変わります。
「スマホ操作」と「自動化」は同じではない
アプリから自分でONにするのは遠隔操作。決めた時間・温湿度などの条件で、対応機器が動くのは自動化です。前者だけで十分な人も多いはずです。
帰宅時間が日によって違う人向け。自分の判断を残せます。
毎日ほぼ同じ操作を繰り返す人向け。最初の設定後に手間を減らせます。
ハブを買えばどの家電でも自動化できるわけではありません。家電のリモコン方式、SwitchBotへの登録可否、Wi-Fi環境、スマホや音声アシスタントなど、実際に使いたい機能に必要な組み合わせを確認します。
家の操作をまとめたいなら、ハブミニとハブ2のどちら?
赤外線リモコンをスマホにまとめることが中心なら、まずハブミニ(Matter対応)が候補です。一方、部屋の温湿度を見ながらエアコンを調整したいなら、温湿度センサーを備えるハブ2を比べる意味があります。
ハブミニ(Matter対応)
5,980円(税込)対応する赤外線家電の操作から始める。温湿度を別室で測りたい場合は、必要なセンサーを別に検討。
ハブ2
9,980円(税込)温湿度の確認と赤外線家電操作を組み合わせる。室温を見ながら調整したいときの候補。
どちらを選んでも、Matter対応機器や音声操作を使う際には、連携先ハブなど追加条件がある場合があります。「Matter対応=何も追加せずApple Homeや全メーカー機器が使える」ではありません。まずSwitchBotアプリで実現したいことを確認してください。
賃貸では、買う前に「付くか・外せるか」を確認する
「工事不要」でも、粘着テープで貼る製品はあります。壁紙・塗装・スイッチカバーの素材によって剥がし跡の可能性があるので、賃貸契約や原状回復の条件を確認します。
ボットはタッチパネル非対応。カーテン3はレール形状を確認。対応表と寸法を先に見て、必要なら実物を採寸します。
ハブは電源と対応するWi-Fi環境が必要。赤外線の操作先との間に壁などがあると届かない場合があります。一台で別室まで操作できると決めつけないこと。
停電・電池切れ・Wi-Fi障害・サービス側の不調に備え、元のリモコンや手動の操作手段を残します。特に玄関のスマートロックは対応確認と非常時の解錠方法が重要です。
便利さが分かってから、玄関や家全体へ広げる
玄関の鍵をスマホで操作したい人には、既存のサムターンに後付けするスマートロックもあります。ただし、鍵やドア形状への対応、賃貸の取り付け方法、電池切れ・締め出しへの備えが重要。日々のリモコン操作とは失敗時の影響が違うため、最初の一台として全員には勧めません。
また、音声操作やセンサーによる自動化を増やすと、連携先のハブや設定管理、電池交換なども増えます。便利さだけでなく、自分が管理する道具が増えることも含めて選びましょう。
最後の判断:まず1つの不便だけ自動化する
いまの家電に不満がない何も買わず、既存のリモコンやタイマーを使う。
帰宅前にエアコンを操作したい対応機種を確認し、スマートリモコンから試す。
壁のボタンまで押してほしい形状を確認して指ロボット。外から使うならハブ込みの予算で考える。
朝のカーテンを自動化したいレールの形状と開き方を調べ、必要台数を決める。
留守中の室温が気になる温湿度をどう測るかから考え、必要ならハブ2などへ進む。
賃貸のスマートホーム化は、部屋を全部自動化することではありません。今ある家電の使い方を一つ変えるだけでも、帰宅後や朝の時間が少しラクになります。反対に、自分の手で操作する方が早いなら、そこはそのままで十分です。
情報源・最終確認日
最終確認:2026年10月14日。掲載価格はSwitchBot日本公式の通常表示価格を参照。キャンペーン・在庫・対応機種・設置条件は変更される場合があります。購入前に最新の公式表示をご確認ください。